乾燥肌でもニキビができやすい人がいる
ニキビは基本的に皮脂が多い人、脂性肌(オイリー肌)の人ほどできやすいものです。皮脂とアクネ菌の量は比例するため、皮脂の多い人ほどニキビができる確率が高まります。
他方、皮脂の少ない人、乾燥肌の人でもニキビができやすい人がいます。これは俗に「乾燥ニキビ」「大人ニキビ」と呼ばれ、特に20代以降のニキビの特徴となります。
乾燥肌でもニキビができる原因
肌の乾燥が続くとターンオーバー(角質の生まれ変わり)が乱れ、古い角質が肌表面に残ったままになります。これにより毛穴詰まりが発生します。
毛穴詰まりで皮脂の外部分泌が妨げられることで、少ない皮脂量、通常の皮脂量の人でも毛穴内に皮脂が増えた状態となり、ニキビができやすくなります。
明らかな肌の乾燥を自覚していてニキビができる場合は、大半がこのパターンによるニキビです。
【乾燥肌でニキビができるプロセス】
乾燥肌のためのニキビ対策(ニキビ予防方法)
対処療法的にはピーリングケア。中長期的には乾燥ケアが重要です。
ピーリングケア
ピーリング剤で肌に残っている古い角質を取り除きます。毛穴詰まりの原因たる角質を除去できるため、すでに毛穴詰まりが発生している場合の対処療法として活用できます。
自宅でやる場合は化粧水タイプのものがオススメです。綿棒やコットンで気になる部分をつつく程度に使ってください。あまりがっつりやると肌が赤くなります。
美容皮膚科ではピーリング治療として提供されます。医療機関専用の濃度の高いピーリング剤が使用できるため、1回やるだけでも効果が期待できます。相場はもっぱら1回5,000円〜10,000円くらいです。
なお、エステでもピーリングが受けられる店舗がありますが、あくまでエステはリラクゼーション施設であって医療機関ではありません。安全面、クオリティ面で美容皮膚科よりも明らかに劣っており、わざわざ好き好んで行く場所でもありません。
乾燥ケア
根本的に毛穴詰まりを防ぐには乾燥ケアが必要です。肌の乾燥が続くとターンオーバー(角質の生まれ変わり)が乱れ、古い角質が肌表面に残ったままになります。
乾燥ケアは肌質により一概には言えませんが、セラミド成分を含む化粧品を使うのが一般的です。
肌の乾燥原因は十中八九、角質層のうるおい不足であり、これを修復できる代表成分がセラミドです。むしろセラミドさえ使っておけば体中のあらゆる乾燥を防げると言っても過言ではありません。それくらい重宝される成分です。
まとめ
・乾燥ニキビは古い角質の蓄積による毛穴詰まりが原因です
・すでに毛穴詰まりが起きている場合には対処療法的にピーリングケア、中長期的には肌の乾燥を防ぐ乾燥ケアが必要です
・肌の乾燥は大方セラミドによる解決が可能です
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