ニキビ跡の赤みを治すためのスキンケア方法まとめ

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ニキビ跡の赤みの正体とは

ニキビ鎮静後も残る肌の赤みは毛細血管の赤みです。

ニキビ発生による肌の防衛機能として毛細血管が集結、肌が赤っぽく見えます。メカニズムとしてはニキビ周辺が赤くなるのと同じです。毛細血管の集結は時間が解決してくれます。

他方、ニキビを潰すなどして毛細血管が損傷、うっ血している場合はより赤々しくなります。これはすでに毛細血管が炎症している状態であり、意識してケアする必要があります。

 

 

赤みニキビ跡を治すための4原則

1. 刺激を避ける

赤みニキビ跡において一番の敵が肌刺激です。

肌に合わない化粧品は当たり前として、ピーリング化粧品やスクラブ洗顔のような肌刺激の強いスキンケアは、逆に肌の赤みを悪化させる原因となります。

 

刺激となりうること、もの

・ピーリング化粧品
AHA、グリコール酸、サリチル酸など肌の角質を除去する効果を持つ化粧品です。ニキビ予防には役立ちますが、赤みニキビ跡には刺激となり、赤みを増す可能性があるため注意が必要です。

・スクラブ洗顔 
メンズ洗顔料などで多く採用されるスクラブ洗顔フォーム。配合されたスクラブ(砂利のようなブツブツ)で肌が傷つき、色素沈着を招く可能性もあるため、まず避けるべきです。

・がつがつ洗顔
あまりにもがっしり、ごっそり洗うと肌の刺激にしかなりません。洗顔は泡でなぞる程度の優しさで洗ってください。

 

 

2. 乾燥を避ける

乾燥もまた肌刺激の一つであり、かゆみや赤みを目立たせます。また、肌の乾燥が続くことで古い角質が肌表面に溜まりやすくなり、ターンオーバーが乱れます。これが肌荒れの原因となります。

肌の乾燥対策は肌質により一概には言えませんが、セラミド成分が配合された化粧品でのスキンケアが一般的です。セラミドは肌の乾燥原因たる角質層のうるおい不足を修復できる代表成分であり、強い保湿効果を発揮します。

 

 

3. 抗炎症ケア

ニキビ跡の赤みの原因たる毛細血管の炎症を抑えるための抗炎症ケアです。もっぱらグリチルリチン酸2Kトラネキサム酸アラントインなどの成分を配合した化粧品が有効です。

 

グリチルリチン酸2K
今日もっともメジャーな抗炎症成分。漢方で使われる薬用植物「甘草」(かんぞう)から抽出した成分で、抗炎症効果が有効成分として厚労省に認められています。

トラネキサム酸
グリチルリチン酸2Kと並ぶ抗炎症成分。喉の腫れ薬や止血剤でも使われます。資生堂など一部のメーカーはm-トラネキサム酸と表記しています。

アラントイン
抗炎症成分の一つ。グリチルリチン酸2Kやトラネキサム酸に比べれば知名度は低く、どちらかと言うとサブで配合されることが多い成分です。

 

 

4. 抗酸化ケア

ニキビ跡の赤みよりかは、酸化によるニキビ跡の色素沈着を防ぐための対策です。ニキビ跡が酸化するとシミのような色素沈着跡になり、改善が難しくなります。

抗酸化効果を持つ成分はビタミンC誘導体ビタミンEが挙げられます。ビタミンC誘導体は濃度が高いと肌刺激になりますので、普段から使っていない人は濃度が低いものを選んでください。

また、根本的な紫外線対策も忘れずに。紫外線は肌の酸化を招きます。紫外線は夏だけでなく1年を通して降り注いでいます。

 

【年間の紫外線量】

画像出典)資生堂

 

 

美容治療の是非

ニキビ跡の赤みに効果的な治療はVビームレーザーフォトフェイシャルあたりが挙げられます。一方、これらの治療には一定の肌刺激リスクがあり、場合によっては肌の赤みを悪化させる原因にもなり得ます。

根本的なことを言うと、美容治療をやったところで綺麗さっぱり赤みを取り除ける訳ではありません。ニキビ跡の赤みは徐々に薄くなる形で改善されます。ですので、月1回の美容治療よりも月30日のスキンケアに力を入れた方が改善は早い気がします。

 

 

まとめ

ニキビ跡の赤みを治すには、

1. 肌刺激を避け
2. 乾燥を避け
3. 抗炎症ケアを行い
4. 抗酸化ケアで悪化を防ぐ

この4つを重点的に行うことが最善手です。

美容治療はプラスアルファ程度の処置であり、絶対的に必要な手段ではありません。むしろ肌が弱い人だと赤みを悪化させる原因になります。

ニキビ跡の赤みは肌トラブルの範疇であり、凹凸など物理的な問題(傷)が絡まないだけ改善余地があります。きちんとケアすれば治りますので、焦らずじっくり行きましょう。

 

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