市販ニキビ薬は皮脂抑制によるニキビ治療を目的にしている
一般的なニキビの原因は皮脂の過剰分泌によるものです。皮脂とアクネ菌の量は比例するため、皮脂が多い人ほどニキビができる確率が高まります。
そのため、市販されるニキビ薬の大半は皮脂を抑制する成分が配合されており、アクネ菌を殺菌しつつ皮脂を抑えてニキビを治すのが王道テンプレとなります。
乾燥肌だと皮脂抑制のせいで乾燥が悪化する
乾燥肌のニキビ、俗に言う「乾燥ニキビ」は肌の乾燥による毛穴詰まりが原因です。皮脂抑制を主とした市販ニキビ薬では肌の乾燥を悪化させ、赤みやかゆみを高確率で引き起こします。
皮膚科で処方されることのある「イオウ(硫黄)カンフルローション」を使ったことのある人ならよく分かるでしょう。もっぱら大手のニキビ薬ではイオウ(硫黄)成分を配合しており、強い皮脂抑制効果があります。
皮脂の過剰分泌でニキビに悩んでいる人だと丁度いいのですが、乾燥ニキビで悩んでいる人だとほぼ確実に肌が乾燥して、かゆみを感じる原因となります。
乾燥肌でも使えるニキビ薬は
有名どころで言えばペアアクネクリーム
ペアアクネクリームは、一般的なニキビ薬で使われるイオウ(硫黄)成分が配合されておらず、極端な皮脂抑制効果がありません。おかげでニキビ薬による乾燥も防げます。
他方、ペアアクネクリームはニキビ薬よりかは抗炎症クリームのような立ち位置です。殺菌成分でもあるイオウ(硫黄)を使わない以上、イソプロピルメチルフェノールと呼ばれる化粧品レベルの殺菌成分しか使えず、ニキビを根本的に治すかは微妙です。
テラ・コートリル軟膏
これもイオウ(硫黄)を使わないニキビ薬です。ニキビ薬よりかはステロイド薬なので皮膚炎症を抑える方に重点を置いています。
オロナイン軟膏
イオウ(硫黄)ではなく、消毒液と同じ成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液を配合した軟膏です。軟膏とあり油分が多めのため、乾燥肌でニキビに悩んでいる人からすれば良品です。
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