ニキビを治すために知っておきたい「ニキビ薬」と「ニキビ化粧品」の違い

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ニキビ薬、ニキビ化粧品の違い

日本では法的に薬(医薬品)と化粧品が区別されており、薬は治療を目的に、化粧品は予防を目的に作られています。単純な効果の面で言えば薬(医薬品)>化粧品が成り立ちます。

ニキビ薬、ニキビ化粧品でも同じことが言え、ニキビ薬はニキビの治療を目的にしていますが、ニキビ化粧品はニキビの予防を目的にしています。当然ながらニキビ薬の方が強い効果を発揮します。

 

【薬の方が効果は強い】

 

これを勘違いして、ニキビ化粧品でニキビを治そうとした結果、全くニキビが改善しないという状況に陥る人が多いのです。

 

 

ニキビ薬、ニキビ化粧品の効果の強さ一覧

日本国内で流通するニキビ薬、ニキビ化粧品は数多とありますが、大枠は以下5つに分けられます。

ニキビ薬
・抗生物質
・医薬品(皮膚科処方)
・医薬品(市販、処方箋の必要なし)

ニキビ化粧品
・薬用化粧品(医薬部外品)
・化粧品

全てアクネ菌を殺菌するという点では共通しています。アクネ菌を減らしてニキビを沈静化させます。ただ、その殺菌力に関しては天と地ほどの差があります。

 

【殺菌力の強さ一覧】

 

抗生物質

医薬品カテゴリーの一つですが分かりやすく別記載。強力な殺菌効果を持ち、特に抗生物質の飲み薬は皮膚科のみで処方が許可されます。

ニキビ治療だと大方飲み薬が使われ、塗り薬だとダラシンTゲルあたりが一般的です。

 

医薬品(皮膚科処方)

皮膚科のみで処方される医薬品です。強い効果が期待できる一方、副作用リスクも強く、医師の監督の下で使用が許可されます。

 

医薬品(市販、処方箋の必要なし)

ドラッグストアやAmazonなどで購入できる医薬品です。塗り薬から飲み薬まで色々あります。処方箋なしで購入できるとあって、皮膚科で処方される医薬品に比べれば効果は緩和です。

リスク可能性によって第1類、第2類、第3類と分けられており、ニキビ薬だとだいたいが第2類医薬品です。有名なとこで言えばクレアラシルやペアアクネなどが第2類医薬品です。

 

薬用化粧品(医薬部外品)

特定の効能を持つとして厚労省に認められた化粧品です。あくまで化粧品であり、ニキビ治療ではなくニキビ予防を目的にしています。ニキビ薬のような即効性は期待できません。

ニキビ化粧品の大半は薬用化粧品であり、商品名には「薬用」と、商品パッケージには「医薬部外品」と記載しています。そのため、特にニキビ薬と間違いやすいので注意が必要です。

「薬用」に注意!

 

化粧品

ただの化粧品です。ニキビ予防が限度であり、即効性は期待できません。

 

 

ニキビ薬とニキビ化粧品の使い分け方

 

ニキビ薬→ニキビが悪化した時だけ+αで使う

ニキビ化粧品→日々のスキンケアで使う

 

基本的にこれを守れば問題ありません。

治療を目的にした薬(医薬品)は、強い効果と引き換えに副作用リスクがあり、長期間の使用は推奨されません。せいぜい長くとも1ヶ月が限度であり、理想論で言えば使わないに越したことはありません。

他方、化粧品は予防を目的にしており、効果は緩和です。基本的に副作用リスクが無いため、期限の区切りなく、数ヶ月、数年と常用することができます。

つまり、効果の面では薬(医薬品)>化粧品が成り立ちますが、そもそもどちらが良いと言うものではなく、普段は化粧品を使って、+αで薬を使うのが普通なのです。

 

【ニキビ薬とニキビ化粧品の使用期限イメージ】

 

ニキビ薬の常用はNG

よく塗り薬などのニキビ薬を化粧品のように常用する人がいますが、これはリスクある行為です。中途半端に肌に耐性菌ができてしまい、薬が効かなくなります

また、殺菌を続けることにより肌の菌バランスが崩れ、ニキビの慢性化など2次的、3次的な肌トラブルを引き起こします。

根本的にアクネ菌の殺菌によるニキビ予防はできません。アクネ菌の殺菌とは、あくまでニキビができた後の事後対策に過ぎず、アクネ菌を減らすことによるニキビ予防というのは間違った考えです。

ここらへんの内容については以下記事で解説していますので、興味ある方は一読ください。

 

 

 

ニキビ化粧品に関するリスク

アレルギー反応などの場合を除き、基本的に化粧品には副作用リスクがありません。

ただ、ニキビへの効果を謳う化粧品(=ニキビ化粧品)には、少なからずアクネ菌の殺菌成分が配合されており、ニキビ薬と同じく長期的な常用による菌バランスの崩壊などのリスクが存在します

 

【参考】
日本国内で流通するニキビ化粧品、アクネケア化粧品と呼ばれるものの大半は、イソプロピルメチルフェノールと呼ばれる殺菌成分を配合しています。

 

ニキビ化粧品を使うなとは言いませんが、すでにニキビ薬を使ってる場合には、ニキビ薬だけで十分アクネ菌の殺菌はできていますし、化粧品まで殺菌成分を持つものにする必要性は薄いかと思います。

ですので、化粧品ではニキビ炎症を抑える成分や、ニキビ炎症を防ぐための抗酸化成分など、アクネ菌の殺菌に頼らないニキビケア、ニキビ予防ケアを行うことをオススメします。

 

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